Namrun Quarterly 50号発行を迎えて(2024年3月)
弁護士 苗村博子
2007 年7 月にスタートし、若干の遅れや、発行できなかった時期もありましたが、2024 年3 月にこの50 号を発行させていただくことができました。
このNamrun Quarterly の発行を始めてからほぼ100 本、その時々のテーマを選んだ法律エッセイと判例紹介をさせていただいたことになります。
手前味噌で恐縮ですが、紙でこのQuarterly をお送りさせていただいている方から、時々感想をいただきます。ご紹介している新法令や判例の記事が、(その方がおっしゃるには)質が高いとのことだったり、秘書さんのコラムが楽しみと言っていただけたり、装丁がおしゃれだとの感想もあったりと、いろいろな感想をお聴きすると、なるべく頑張って続けていこうというモチベーションになります。
ただ、残念ながら、私の表紙ページのコラムがよかったと言っていただくことはなく、本人としては、その時々の時事問題であったり、時事に関する書物の読後を書かせていただいたり、旅行の報告であったりと、それなりに創意工夫をしているつもりなのですが、お読みいただく方に「なるほど」と思っていただくコラムを書くというのは、なかなか難しいなと思う次第です。今回このコラムページを書くにあたって、第1号からざっと見返してみて、これって、いわば私の3カ月に1回の日記なんだなと改めて思いました。
事務所の山あり谷あり、皆さんに楽しんでいただく、または情報提供を目的としたものなので、あまり谷の部分はお見せしないようにしてきたつもりですが、読み返すと、垣間見えることもあり、また日本全体や世界全体の移り変わりも少し見ることができたりいたします。
なんでも電子化される世の中ではありますが、素敵な装丁を楽しみにしてくださる読者の方もいらっしゃるので、もうしばらくこのままの紙媒体でのNamrun Quarterly を続けていけたら、と思っております。